産業科学館だより

山形県産業科学館 公式ブログ

未来の目標・SDGs 高校生の取りくみ「山工元気プロジェクト」


縮小ピコリン こんにちは、ピコリンです。

 

100年後の山形の未来のために、”ものづくり”で不可能なことに挑戦したい!

「山工元気プロジェクト」とは、南国のフルーツ「マンゴー」を、雪国山形で

実らせようという高校生による熱い挑戦です。

 

未来の目標・SDGsの第4弾は、山形工業高校の取りくみ「山工元気プロジェ

クト」(マンゴープロジェクト)の紹介です♪

 

 

 

科学に基づいた工業の技術力を備えている山形工業高校。6学科のパワーを結

集して、誰も実現していないプロジェクトに一丸となってチャレンジ!

 

笑顔になれる100年後の山形とは、なんてステキなプロジェクトでしょう♪

そのために、持続可能な社会を目指すSDGsの17ゴールのうち、7ゴールの実

現を成しとげようとしています。

 

 

 

マンゴーを育てる「スマート植物工場」(マンゴーハウス)は自力建設です。

IoT(「Internet of Things」の略で読み方はアイオーティー。「モノのインタ

ーネット」という意味)の活用により、温室内の温湿度や水分量を全自動で制

御するシステムをつくりました。そして中の様子やデータを、スマートフォン

で管理します。

 

冬の温室暖房につかう燃料のもとは、近くのこども園で栽培されたひまわりの

種から抽出した油。もうひとつは、近隣から調達した使用済み天ぷら油などの

廃食油。燃料には、これらを実習室で精製したバイオディーゼル燃料(BDF)

を利用しています。

 

このような、高校生による本格的な技術力と行動力を見て、ビックリ! 

さすが工業高校の高いものづくり技術ですね♪

 

 

 

「山工元気プロジェクト」は、一般社団法人日本SDGs協会から「SDGs

事業認定証」の発行を受けています。学校の認定は全国でも初めてなんです。

さらに山形県においては、唯一の事業認定となっているようですよ♪

スゴイですね!

 

 

 

資金は生徒会を中心にクラウドファンディングに挑戦して調達。高校生たちに

よる山形の未来を見すえた「山工元気プロジェクト」。プロジェクトは順調に

進んでいるとのこと。

昨年からみごとなマンゴーを収穫して、みんなすっかり笑顔になれました♪

 

SDGsはできることからやってみよう! 

ここから始めた取りくみは、いまや高校生の常識をこえようというプロジェク

トに成長しました。

 

パネルと動画をつかった展示は、10月8日(土)から21日(金)まで、4階フ

ロア SDGsコーナーで公開しております。

 

ぜひ来館してご覧になってくださいね♪

 


9月のワークショップ


縮小ゆめりん こんにちは、ゆめりんです ¨  ˜・… ☆

 

 産業科学館のワークショップは、毎週金・土曜日におこなわれている人気の

理科工作教室です。

 

 9月のテーマは、「風船カーリング」「くるっくるやじろべえ」「ふしぎな

絵本」。暑かった夏がおわりホッとしたところで、楽しくつくって遊べる3つ

のテーマが開催されました。

 

◆ 9月3日(土)・23日(金) 「風船カーリング」

 

 

 風船に空気を入れると、机の上をスイスイとすべる”風船カーリング”。

 みんなでいっしょにつくって遊べる工作は、家族向けにピッタリのワークシ

ョップです♪

 

おうちでムービーを見ながら、家族でつくって遊んでみよう!

 

「いしちゃん先生のワクワク工作教室  ~風船カーリング~」

 

 

 

 

◆ 9月10日(土) 「くるっくるやじろべえ」

 

 

 秋のとっておきの新作となるのが「くるっくるやじろべえ」。

 はりがねでつくったやじろべえを、カラフルなストローたちがくるっくる

と動いて、参加した親子を楽しませてくれました♪

 「いやし効果のあるおもちゃですね~」と、子どもの母親がとても喜んでく

れました。

 

 

 

 

◆ 9月16日(金)・24日(土) 「ふしぎな絵本」

 

 左からでも、右からでも、どちらから開いても楽しめるよ。

 つぎつぎに回しながらひらいて楽しめる、とってもふしぎなオリジナルな絵

本をつくりました。

 ふしぎ~! おもしろーい! の声がきこえてきました♪

 

 

 

 

😉 **************************************************************** 🙂

 

 9月のワークショップは、合計5回おこなわれました。参加された19組、

56名の親子や家族のみなさんは、家の中だとなかなかできない、貴重な体験

をされました。

 

 30分間という限られた時間でしたが、相談員の先生に教えてもらいながら、

ゆっくりと創作の時間を楽しみましたね♪

 

 つぎの10月のワークショップは、合計8回開催されます。

 開催日は、1日(土)、7日(金)、8日(土)、14日(金)、15日

(土)、22日(土)、28日(金)、29(土)です。

 

 開催される時間は、午前が10:30から12:00、午後が13:00から14:30

で、30分ごとの開催となります。


小学生の科学教室 ~ジュニア・かがくラボ~ 空気と水のふしぎを調べよう!


縮小チェリリン こんにちは、チェリリンです。

 

 9月25日(日)、小学生の科学教室 ~ジュニア・かがくラボ~ が発明工房

でおこなわれました。第1回目のテーマは「空気と水のふしぎを調べよう!」

 

 この科学教室は、実験をとりいれた体験学習により、さらに発展していく学

びをやろう! という目的の「ジュニア・かがくラボ」といいます。

 「空気と水」のことは、小学4年生の『理科』で勉強します。とってもふし

ぎでおもしろいテーマなんです♪

 

 

 5人の小学生の参加者には、3人のたんけん科学ランド相談員がついて教え

てくれました。「空気と水」のちがいは、シリンダーやピストンをつかった実

験でわかりました。

 そして水中エレベーターの「浮沈子(ふちんし)」が登場。

 

 キーワードは水の中ではたらく「浮力」。一つひとつ順をおって、わかりや

すく話しながら実験してくれました。さいごに小学生たちは、それぞれ自分の

水中エレベーターをつくってみました。

 

 

 

 およそ1時間の「かがくラボ」でしたが、みんなで熱中した時間はあっとい

う間にすぎていました。

 これで、「空気と水のふしぎ」のことがパッチリとわかりました!

 


「パイプロボット・メカモグラ」ビッグコースにチャレンジ!


縮小ピコリン こんにちは、ピコリンです。

 

 パイプロボット・メカモグラが登場! 

冬の1月、春の4月に続く3回目として、夏イベントが開催されました。

その名は「メカモグラ・ビッグコースチャレンジ in 山形県産業科学館」

 

 8月18日(木)と19日(金)、そして9月3日(土)・4日(日)の計4

日間、2階フリースペースと4階科学の広場を会場に開催されました。

 

 

 

 メカモグラは、山形生まれの世界初となる産業用ロボット「配管くん」から

派生したホビー・プロダクトのロボットです。子どももおとなも楽しめる、新

しいジャンルのホビー・ロボコンなんですよ♪

 

 2019年から「一般社団法人パイプロボット普及協会」の主催により、山形県

はもちろん全国の科学館などを会場にして、走破タイムをきそうタイムアタッ

クが開催されています。

 

 

 

 コントローラーでメカモグラを操縦して、パイプの中を走ります。90度のカ

ーブを曲がるときがキモで、メカモグラの向きを操作してくぐり抜けます。

 

 スタンダードコースの走破タイムが20秒を切ったら、さらに大きいジャング

ルジムのようなビッグコースにチャレンジすることができます。メカモグラは

無料のレンタルロボで、どなたでも参加できます。

 

 

 

メカモグラの常設コースが誕生!

 

 メカモグラの常設コースが、9月4日(日)から2階のフロアに設置されて

います。ロボットはご自分のメカモグラを持ちこんで、パイプのコースをつか

うことができます。これからも、ビッグコースをつかったタイムレースの大会

が産業科学館でおこなわれますよ♪

 

 次回大会「メカモグラ・ビッグコースチャレンジ in 山形県産業科学館」は

11月26日(土)・27日(日)に開催されます。

ぜひトレーニングをつんで、技(ワザ)をあげておきましょう!

 


知りたい! が未来をつくる「耐震構造学者・佐野利器 を知る12の扉」


縮小ゆめりん こんにちは、ゆめりんです ¨  ˜・… ☆

 

知りたい!  が未来をつくる  郷土が生んだ建築界の偉人  

    耐震構造学者  佐野 利器 を知る 12の扉

 

 山形県が生んだ偉人の一人を紹介する企画展が開催されました。

日本の先駆けとなった科学者や工学者の偉人を知り、未来の夢を育んでもらお

うという展示です。

 

展示期間と場所は次のとおり。

 展示期間:8月12日(金)~9月1日(木)

 展示場所:2階フリースペース

 

 

 展示は、佐野利器の行動的な生きかたと、多方面に残した大きな業績を「12

の見出し(扉)」で構成。それを、合計23枚のパネルと動画によりくわしく紹

介しています。動画では、山形県の郷土の偉人シリーズ「耐震構造建築学の創

始者 佐野利器」が放映され、よりリアルに佐野の人となりを知ることができ

ました。

 

            

 

 全体は2部構成で、前半のPART1が「佐野利器の見た夢」。生い立ちか

ら、建築の道を志し、誰もがなしえなかった耐震構造学を確立するまでを紹

介。さらに、建築やまち、都市を良好な環境にみちびくための法律が日本に

はまだ出来ていなかったので、それを法令化するというとても大きな仕事を

なしとげています

 

 住宅問題の解消にも積極的に取りくみました。先進国に比べ劣悪で、かつ数

量が不足していた住宅の整備には、数々の調査や提案をしています。また、教

育や科学、産業界では、長さ・体積・重さの「単位」がとても重要ですが、日

本ではいくつかの単位がバラバラにつかわれ混乱していました。佐野はメート

ル法に統一することにも力をつくし、後に表彰されました。

 

 

 後半のPART2は「理想を形にする」。建築界の新進気鋭の建築家となった

佐野利器は、日本橋通りに、洋書や輸入品の玄関口であった書店「丸善」を、

日本ではじめての本格的な鉄骨づくりで設計しています。また、長さ335メー

トルある東京駅の構造計算の助言をしたり、北口と南口ホールをおおう2つの

大きなドームを構造計算しました。

 

 今から100年ぐらい前になりますが、「明治神宮造営」や関東大震災による

「帝都復興事業」といった大きな国家事業がありました。これらの精魂こめた

仕事は、建築と都市のレガシー(遺産)として現代まで生き続けています。

 

 

   

 

 佐野利器には山形県に2つの故郷がありました。それは、生まれ育った山口

家のある白鷹町と、養子となった佐野家のあった上山市です。どんなに忙しく

ても、年に数回はそれぞれの故郷に帰り、家族や地域の人たちと親しみ、交流

を続けていました。故郷の子どもたちの教育やまちの発展にも力を尽くしてい

ます。

 

 

 今回の企画展示により、新たな佐野利器の姿と業績を県民の皆さまに紹介す

ることができました。山形県の子どもたちが故郷を愛し、これからもずっと住

み続けられるまちになることを願っております♪