産業科学館だより

山形県産業科学館 公式ブログ

山形鋳物の逸品、「最上義光公之像」は今年40歳


縮小チェリリン こんにちは、チェリリンです  。

 

 今日は12月28日の木曜日。当館はいよいよ2017年さいごの開館日と

なりました。年末は寒波につつまれて、12月にしては珍しく雪が降り続く天

気となっています。

 下の写真は、一週間前の12月21日(木)。霞城セントラルから北西方向

を眺めての山形市内です。左手に見える白い山が「月山」、右手のやや白い山

が「葉山」、そして右下の緑の公園が「霞城公園」となります。

 

0-30

 

 この霞城公園の東大手門側には、「山形鋳物」の技術で制作された「最上義

光公之像」が設置されています。11月3日で40歳となりました。下の写真

のように、今なお勇壮な姿を見せています。見事な馬の後ろ足二本立ちですね。

 

1-2.-50jpg

 

 「最上義光公之像」は、愛馬に乗った義光の騎馬像です。目を引くのは馬の

後ろ足だけで立っているところ。像は3トンもの重さがありますが、完全に二

本足だけで支えています。こんな超ムズカシイ銅像を実現できたのは約900

年の伝統をもつ山形鋳物の技術ならではのこと。世界的にも極めてまれな作品

ということです。2011年の東日本大震災にも、ビクともしませんでした。

 

  建立は、昭和52年(1977年)11月3日。デザインは、山形市銅町出

身で鋳金工芸家の「西村  忠」です。製作は、山形鋳物の本拠地の一つ銅町に

ある「株式会社 西村工場」によるもので、鋳物職人の高度な技術が駆使されて

います。ぜひご覧になってくださいね。

 

 当館は開館して丸17年となりました。2017年の今年は、235,50

8名の方々にご来館いただきました。心よりお礼申し上げます。それではみな

さん、よいお年をお迎えくださいね ♪

 


 

◆ 入館者数データ

 

 ● 延べ総入館者数 5,476,040名 (平成13年1月1日~)

 ● 今年度入館者数   180,071名 (平成29年4月1日~)

 ● 今日の入館者数       933名 (平成29年12月28日)


 


親子でチャレンジ ! 長井市「少年少女ロボットセミナー」 


縮小ピコリン こんにちは、ピコリンです。

 

 12月23日(土)長井市のTASビルにおいて、「少年少女ロボットセミ

ナー」が開催されました。「ものづくり」のまち、長井。これまで、地域をあ

げて取り組んできた「工作&実験」教室の様子を見学してきました。

 

0-35

 

 主催はマイクロマウス委員会東北支部と(一財)置賜地域地場産業振興センタ

ーです。セミナーは小学生を対象にしており、「ものづくり」のおもしろさ、

そして科学分野に対する興味を高めようと、今回で17回目になるそうです。

さまざまな団体が共催しており、当日は県立長井工業高校の生徒が協力して、

地域一体となった活動をしていました。

 

00-15 02-25

 

 「ビートル」「ボクサー」の2種類のロボット、それに、燃料電池の仕組み

を学ぶ「アクアライダー」の製作班に分かれ、一日がかりで、じっくり取り組

んでいました。長井工業高校の生徒19人も、小学生たちに一所懸命に教えてい

ました。子どもたちは、がんばって完成させたバイクを走らせたり、苦労して

作ったロボットを楽しそうに動かしていました。

 

 2-15 4-15
 6-15 7-15
 8-15  9-15
 10-15 1-15

 


3Dプリンターで “電動義手” のものづくり  小学生・山形東・長井工のチームワーク 


縮小ゆめりん こんにちは、ゆめりんです。

 

 12月17日の日曜日、4階発明工房を会場に、3Dプリンターを使った

“電動義手” のものづくり教室が開催されました。山形市内の小学生4名、それ

に山形東と長井工業の高校生たちが参加して行われました。 

 

1-18 P1000588

 

 山形大学大学院の理工学研究科 川上 勝 准教授、県立霞城学園高校の齋

藤 薫 先生を講師に、やまがたメイカーズネットワークの主催によるもので

す。子どもたちに、ものづくりの楽しさを体験して、科学技術に対する興味と

関心を高めてもらおうと企画されました。

14

 

2-8 P1000586 3-8 P1000584
5-9 P1000589 6-9 P1000603
9-9 P1000592 8-9 P1000598
11-8 P1000608 10-8 P1000607

 

 3つのチームは、それぞれ、3Dプリンターで製作してきたおよそ50個の

部品を研磨しながら、チームワークよく一日がかりで組み立て、ようやく電動

義手が完成しました。

 

 さっそく、小学生たちが完成の報告と、説明をしに来てくれました。明日は

学校に持って行って、プレゼンテーションをするそうです。がんばってくださ

いね !

 

12 13

 

 

3Dプリンターでつくった電動義手のデモンストレーションをします

 

 今回製作した電動義手のデモンストレーションと、3Dプリンターによる部

品加工の実演をおこないます。

 

●日時  平成30年1月28日(日) 午前10時30分~午後4時30分  

●場所  山形県産業科学館 2階フリースペース

 

 申し込みは不要です。だれでも参加できますので、実際に見て、触って、体

験してみてくださいね。

 


 

◆ 入館者数データ

 

 ● 延べ総入館者数 5,469,928名 (平成13年1月1日~)

 ● 今年度入館者数   173,959名 (平成29年4月1日~)

 ● 今日の入館者数     1,061名 (平成29年12月17日)

 


 

 

 


「県サイエンスフォーラム」 小中高生が感じた疑問 ?  解決への道すじを 熱く研究発表 !


縮小チェリリン こんにちは、チェリリンです  。

 

 平成29年度「山形県サイエンスフォーラム」が、12月16日(土)ビッ

グウィングを会場に開催されました。山形県教育委員会、高校理数科設置3

校、山形大学、高文連科学専門部の主 催によるフォーラムで、ポスター発表と

慶應義塾大学先端生命科学研究所 堀 川大樹氏による講演がありました。

1 -20
2-20 P1000509
3-20 P1000569

 

 会場には県内の小中学校・高校から、発表者が292名、参観の児童・生徒

を含めると460名が参加しました。それに一般参観者が100名、さらに来

賓、審査員を合わせると600名近くが一堂に集合。年に一回のビッグフォー

ラムになりましたよ。  

 

パンフ表紙-30

 

 ポスター発表は、126の発表チームが4部門に分かれて、1回12分(発

表7分、質疑応答3分、審査・準備2分)という持ち時間でした。それぞれポ

スターの前で研究成果を熱心に発表するとともに、他の研究発表を聞いて回っ

ていました。立場を入れ代わりながら、相互に大きな刺激を受けて、すばらし

い学びの場になっていました。

 

 研究テーマは、身近な現象に不思議を感じたり、災害に課題意識を抱いた

り、生命の神秘に近づいてみようとしたりと、興味津々の内容ばかりでした。

講評にもあったとおり、さらに自主性と課題解決力を身に付けて、これからの

時代をたくましく生きてほしいと思いました。

 

 また、今回は6名の高校の先生が、「やまがたサイエンスコーチ育成プロジ

ェクト」による3か年の研究成果を発表されました。これからの児童・生徒の

活動が楽しみですね。

 

4-8 P1000471 5-8 P1000481
6-8 P1000482 7-8 P1000496
8-8 P1000511 9-8 P1000523
10-8 P1000535 11-8 P1000537
12-8 P1000545 13-8 P1000560
14-8 P1000562 15-8 P1000577
17-8 P1000538 16-8 P1000489

 

 審査の結果、『最優秀賞』は次の二校でした。

・米沢興譲館高校

 「節分化の段階に応じた細胞外マトリックスの生体外での再構築」

・山形西高校

 「オカダンゴムシ( Armadillidium vulgare)の走光性について」

 おめでとうございます♪  

 

 『山形大学理学部長賞』は次の一校でした。おめでとうございます!

・山形南高校

 「被災文化財の復興 ~カビ発生時における除去作業の再考~」    

 

 米沢興譲館高校は、来年の「高文連科学専門部 平成30年度全国大会」に

出場となりました。山形県を代表しての健闘をお祈りしております。

 


歓迎 ! 台湾 瑞祥高中のみなさん 教育旅行で来館


縮小ピコリン こんにちは、ピコリンです。

 

 県内の地域によっては、13日(水)から14日(木)朝にかけて大雪にな

りました。山形駅西口あたりは、少ないながらも白く雪化粧しております。

 今日は、外国からの団体を紹介します。本館を訪れたのは、日本からみれば

南国の台湾から来県している瑞祥高中のみなさんです。

 

0-25

 

 高校1・2年生の生徒のみなさんと引率の先生合わせて27名による、日本

への教育旅行ということでした。ねらいは、山形県の豊かな自然と文化を、直

に体験しようということ。それに、「雪に触れたい」ということも、大きな目

的のようでしたよ。

 

 あいさつの後、ボランティアガイドさんから山形県の特色や産業の説明を受

けて、館内それぞれのフロアーを回りました。さいごに科学の広場では、はじ

めての実験装置を体験しながら、ワイワイとなって楽しんでいました。

 

3-13 1-13
 2-13 4-13
 5-13 6-13
 7-13 8-13
 9-13 10-13
 11-13 12-13